アメリカの作曲家が1952年に作曲した「4分33秒」という曲は最初から最後まで無音で構成されています。
実際のタイトルは「沈黙の奏者」ですが、この曲が初演されたときの演奏時間がたまたま4分33秒だったのでこれが通称になりました。
その後、他人が1分間の沈黙で構成される「A One Minute Silence」という曲を発表したときに、「4分33秒」の著作権を侵害しているとして訴えられて、膨大な和解金を支払って決着したそうです。(「よくわかる音楽著作権ビジネス実践編」)
仮に「ド」だけの一音で完結する曲だと「思想又は感情を創作的に表現したものではない」ということで著作物性が否定されそうですが、あえて無音にすることで著作物性が認められたのでしょうか。
ちなみに私は形がなく触ることができない空気の塊で出来た「Nothing」という作品を今発表したので真似しないでください(笑)