「著作権判例百選」という我々の業界では有名な書籍がありまして、2009年に第4版が出版されています。
第4版に新しい判例を加えた第5版を出版するにあたり、第4版では編者(著作権者)として記載されていた大学教授の名前が外されたので、教授はこれを不服として第5版の出版差し止めを求めていました。
先日の知財高裁は「教授は4版の原案作成作業に具体的に関与しておらず、アドバイザーにとどまっていた」ため第4版の時点で著作権者ではなかったと判断しました。
権利関係がクリアになったので第5版は近々出版されると思います。
裁判官と大学の先生は仕事上親しい関係にあるので判決を出しにくかっただろうといらぬ心配をしてしまいました。